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こんにちは。練馬区桜台の電気工事会社「株式会社コイデン」です。
今回は、屋内電気工事に最も使用されている電線「VVFケーブル」の基礎知識についてご紹介いたします。
本記事は、第二種電気工事士の資格を持ち、30代~40代の電気工事会社の正社員で、転職を考えている方を対象にしています。
「これまで電気工事の仕事を続けてきたが、もっとスキルを高めてキャリアアップしたい」
「転職を考えているが、VVFケーブルを扱う業務経験を増やしておきたい」
こうした方々に向けて、住宅内の配線におけるVVFケーブルの基本から、実践的な使い方までを解説します。
目次
🔹 VVFケーブルの基本情報
VVF(Vinyl-insulated Vinyl-sheathed Flat-type)ケーブルは、住宅内の電気配線で最も一般的に使用される電線です。
✅ 特徴:
• ビニル絶縁・ビニルシースで覆われた平型(Flat)ケーブル
• 屋内専用(耐候性が低く、屋外での使用には不向き)
• サイズのバリエーションが豊富(1.6mm・2.0mmの芯線、2心・3心タイプなど)
この他にも、「より線に比べて硬い」「思い」「クセがつきやすく、慣れていないと配線が汚くなる」などの特徴もあります。
✅ 用途:
• 住宅の一般電源配線
• コンセント・スイッチ・照明回路
• エアコン専用回路
• 分電盤から各部屋への配線
用途を見ればわかるように、屋内配線のほとんどがVVFケーブルであり、基礎知識を得ておくのは必須といえます。
住宅の電気工事では、VVFケーブルを使った配線作業が多くの現場で求められます。転職を考えている方は、VVFケーブルの取り扱いスキルを磨くことで即戦力としての評価が上がります。
🔹 VVFケーブルの選定
使用するVVFケーブルのサイズと芯数を、負荷容量や用途に応じて適切に選びます。
用途 推奨VVFケーブル
一般コンセント(15A) VVF 2.0mm 2心 or 3心
照明回路(10A~15A) VVF 1.6mm 2心
エアコン専用回路(20A~30A) VVF 2.0mm 2心 or 3心
IHクッキングヒーター(30A) VVF 2.6mm 2心
分電盤~室内配線 VVF 2.0mm 3心(200V回路用)
🔹 VVFケーブルの施工手順
① 配線計画を立てる
配線図を作成し、電線のルート・ジョイントボックス・スイッチ・コンセントの位置を決める。
② VVFケーブルの切断と皮むき
• VVFストリッパーや電工ナイフを使用し、必要な長さにカット。
• 外装(シース)を剥がし、内部の絶縁被覆を適切な長さで除去。
• 絶縁体を傷つけないよう慎重に作業することが重要。
③ 電線の接続
• 差し込みコネクタ(ワゴ端子)を使用すると、作業が簡単&安全性が向上。
• 電気工事士試験で学ぶ「リングスリーブ接続」も現場で多用される。
• 分電盤やスイッチボックス内での結線は、電圧・負荷を考慮して適切な接続を行う。
④ ケーブルの固定
• VVFケーブルは、電線クリップやステップルなどで固定し、配線が緩まないようにする。
• PF管やCD管に入れて保護することもあり、配線ルートによっては必須。
⑤ 配線チェック
配線図通り、目視の確認通り、配線が行えたか必ず確認します。
不備があれば、その段階で修正します。
VVFケーブルを安全に施工するためには、電気工事士として守るべきルールと注意点があります。
⚠️ 注意点
✅ 電気設備技術基準に従う
• VVFケーブルの最小曲げ半径は、外径の6倍以上を確保。
• 壁の中を通す場合、規定のボックスや配管を使用する。
✅ 適切な接続方法を守る
• 接続不良は発熱や火災の原因になるため、リングスリーブの圧着や差し込みコネクタの正しい使用方法を厳守。
✅ 耐用年数と劣化
• VVFケーブルの寿命は約20~30年。古い建物の配線更新が必要なケースもあるため、現場での判断力が求められる。
転職を考えている電気工事士の方にとって、VVFケーブルの施工スキルは重要なアピールポイントになります。
🔹 転職に有利なスキル
✅ 住宅リフォームの経験
• 住宅のリフォーム工事では、古い配線の入れ替えや追加工事が頻繁に発生するため、即戦力として評価される。
✅ スマートホーム設備の知識
• 最近では、スマートスイッチ・IoT照明の設置など、新しい技術を組み込む案件が増えている。
✅ 資格の取得
• 第一種電気工事士を取得すると、大型の工事案件にも対応できるようになり、給与アップや独立のチャンスが広がる。
✅ 施工管理の知識
• 施工管理技士の資格取得を目指せば、現場監督や管理職へのキャリアアップも可能。
VVFケーブルは、住宅電気工事の基本中の基本。
しかし、その施工スキルを極めることで、キャリアアップや転職時の評価を大きく向上させることができます。
✅ VVFケーブルは住宅内の配線に不可欠な電線
✅ 用途に応じたサイズと芯数の選定が重要
✅ 適切な施工方法(皮むき・接続・固定・テスト)を習得する
✅ 施工スキル+αの知識を持つと、転職市場で有利
これからのキャリアを考えるうえで、VVFケーブルの施工スキルを深め、付加価値の高い電気工事士を目指しましょう!
この記事はあくまでも「基礎知識」であり、当然この知識だけでは転職市場で有利とはいえません。
現在、コイデンでは「コイデンが考える、電気工事士に必要なこと」を作成中です。
30代以降での転職、電気工事業界での独立開業を考えている皆さんに有益な情報をお届けしようと思っております。公開までお待ちください。